あらすじ
古書カフェ「マロン」の琥珀色の光の中で、二人は出会った。
特撮オタクの中学三年生・相羽勇介は、正義感が高まると、すべての能力がアップする特技を持つ少年。同じく特撮を愛する江村玲愛との出会いは、彼の日常を静かに、しかし確実に塗り替えていく。
クリスマスの夜、交わした小指の約束。だが新年早々、玲愛は交通事故に遭い、記憶を失って目覚める。彼女が覚えているのは、九歳までの記憶だけだった。
「好きという気持ちに、性別も年季も関係ない」
かつて彼女に伝えたその言葉を胸に、勇介は走る。歴代のスーパーヒーローたちが命を懸けて守り続けた「正義の心」を道しるべに、たった一人の少女の笑顔を取り戻すために。
これは、ヒーローに憧れた少年が、本物のヒーローになるまでの物語。
※作中において実在の人物名などが出ることもありますが、あくまでもリアリティを出すための演出であります。