あらすじ
車にはねられ、入院中の病室で何者かに刺された男――佐伯康太。
それでも生き延びた彼のもとへ届いたのは、自分自身を葬るための「葬別会」への招待状だった。
会場へ集まる元妻、元恋人、家庭へ戻った女、忘れられた女、そして彼を今も愛している女。
誰もが康太を恨み、誰もが「自分は刺していない」と言う。
彼を刺したのは誰なのか。
なぜ康太は、犯人が待つかもしれない葬別会へ出席するのか。
家族を壊した恋は、まだ終わっていなかった。
生きているうちに別れを告げる夜、佐伯康太は再び、誰かの心を連れていく。
――誰もが彼を葬りたい。それでも、またひとり彼の手を取る。