あらすじ
アイゼンガルド伯爵夫人のエルゼヴィアは、夫のバルタザールから身に覚えのない「義父への毒殺未遂」という濡れ衣を着せられ、愛人ジゼルの陰謀によって一方的に離縁を突きつけられる。着の身着のままで邸を追い出されたエルゼヴィアだったが、彼女を慕う侍女のマルチェラと共に、市井で得意のハーブ調合を生かして静かに暮らし始める。
そこで出会ったのは、素性を隠した隣国の王弟レイナルドだった。エルゼヴィアの類まれなる調香の才能と、凛とした美しさに惹かれたレイナルドは、彼女を自身の領地へと招く。
一方、エルゼヴィアという「薬効の要」を失った伯爵家では、義父の病状が急速に悪化。焦ったバルタザールとジゼルは、すべての罪をエルゼヴィアに押し付けようと、王宮の晩餐会で彼女を公開処刑に処そうと企む。しかし、エルゼヴィアは逃げることなく、完璧な罠を用意して晩餐会の場に現れる。濡れ衣を美しくお返しする、痛快な逆襲劇が幕を開ける。