あらすじ

「愛していると、言わないで。私の声は、あなたを粉々に砕いてしまうから」 触れるものすべてを凍らせる『兎の魔女』エルザ。かつて純粋な愛を囁いた瞬間に大切な人を失った彼女は、二度と人を殺さぬよう、己の喉に結晶の棘を突き刺し、声を失った。 孤独の果て、碧い結晶の森で一人震える彼女の前に現れたのは、凍えかけた旅の彫刻師・シオン。冷気をも恐れず、傷だらけのエルザに惜しみない温もりを与える青年だった。 言葉を交わさずとも、重なる肌の温度で愛を深めていく二人。だが、無慈悲な運命の炎が、静寂に包まれた森を焼き払おうと迫り――。 ――寂しくて、死んでしまいそう。でも、近づけばあなたを殺してしまう。 孤独な『碧いうさぎ』が、喉を切り裂き、血を吐きながら最後に歌う、最も残酷で最も美しい愛の物語。

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小説を読もう2026/07/16
  • 現在の作品碧い結晶の森と、動かない心臓 〜愛を歌えば凍りつく世界で、私に触れた温かい人〜