あらすじ

雨の日になると、街は少しだけ静かになる。 誰もその理由を知らない。 駅前を歩く人々は、いつも通り傘を差し、いつも通り家へ帰る。 ただ一つだけ。 夕方六時四十六分になると、時計を見上げる人がいる。 その人は何を待っているのか。 何を失ったのか。 そして、誰を忘れてしまったのか。 答えを知る者は、もうこの街にはいない。 それでも駅は今日も変わらずそこにある。 雨を受けながら。 誰かがもう一度訪れる日を、静かに待ち続けている。

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カクヨム
カクヨム2026/07/16
  • 現在の作品ヨキツロ ― 陽の届かない駅 ―