あらすじ
とある田舎町の教会に赴任した、新人の司祭見習い・ヘイノ。
双子の弟と共に、司祭としての研鑽の日々を歩む彼には秘密があった。
それは、自分は記憶喪失であるということ。
故郷で過ごした日々も、弟との思い出も、司祭になろうとした決意も何一つ彼の中には残っていない。
それでも、ヘイノは双子の片割れの兄であることを選んだ。
何も知らない弟の笑顔を守るために。
何者でもない自分自身の心を守るために。
これは、双子の弟への小さな嘘を抱えながら歩み続ける一人の少年な平凡で非凡な毎日の物語。
そら言にまみれながらも、彼は歩き出す。