あらすじ
人生に挫折し、社会から取り残されたように生きる29歳のフリーター、佐波木シン。
ある日、彼の目の前に突然現れたのは、白と黒の光を纏った一つの天秤だった。
それは、誰かが限界まで追い詰められ、相手を憎むほどの感情を抱いた時にのみ現れる異形の天秤。
天秤が黒く傾いた時、現れる文字――
Judgement?
選択によって、裁きは下される。
しかし、その力はシンが望む形で人を裁くものではなかった。
彼が選択するたび、誰かが傷つき、誰かが消えていく。
「俺が殺したのか?」
人を裁くはずだった天秤は、やがてシン自身の心をも量り始める。
これは、罪を裁く力を手にした一人の男が、
自らの怒り、憎しみ、そして劣等感と向き合う物語。
果たしてこの天秤は救いなのか、それとも呪いなのか――。