あらすじ

六月一日、十年ぶりに故郷・水守町へ帰った私は、死んだはずの人々が町を歩いていることに気づく。 昨日より一人増える人口。閉校したはずの高校。存在しない六月三十一日。そして、十六歳のときに死んだはずの母。 祖母は言った。 「この町では、六月になると死んだ人間が増えるんだよ」 だが、本当に増えていたのは死者ではなかった。 数えてはいけない。 今日が何日なのか、確かめてはいけない。 なぜなら六月とは、季節の名前ではないのだから。 ――あなたがこの物語を読み終えたとき、人口はまた一人増える。

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カクヨム
カクヨム2026/07/16
  • 現在の作品初夏