あらすじ

人の傷は癒せる。 けれど、自分の傷だけは癒せない。 十八歳のシンは、育ての祖父と同じ「賢者」になるため、ひとり旅に出た。 ところが、最初に訪れたギルドで告げられたのは、 「賢者は職業ではなく、資格です」 という思いがけない事実。 何も知らなかったシンは僧侶として登録し、依頼をこなしながら賢者を目指すことになる。 旅の途中で出会ったのは、口数の少ない剣士ユウ。 かつて旅の仲間を失い、それから一人で歩き続けてきた男だった。 ある依頼をきっかけに同行することになった二人は、各地に残る十の神殿と、そこに遺された過去の人々の声に触れていく。 賢者とは何か。 誰かを助けるとは、どういうことか。 焚き火を囲み、食事を分け、時に傷つきながら、 ひとりだった二人の旅は、少しずつ「暮らし」へと変わっていく。 これは、受け継がれたものを未来へ手渡していく、 僧侶と剣士、そして旅人たちの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/16
  • 現在の作品十賢神殿と旅人たち