あらすじ
アラリック・シロガネ、地球最強の軍事応用物理学教授にして大佐。彼は信頼していた部下の裏切りにより、その命を絶たれた。
しかし――次に目覚めた時、彼は異世界にいた。
大佐としての圧倒的な戦術脳と軍事知識はそのまま。だが、転生した肉体は「神の悪戯」としか思えないほど壊滅的なバグを抱えていた。
レベルはマイナス99。心臓は常に止まりかけ、魔力は感知しただけで脳が焼き切れそうになるほど枯渇している。筋力はティッシュ一枚持ち上げるのがやっと――いや、それすら過大評価かもしれない。皮膚の強度に至っては、水に浸したティッシュペーパーと大差ない始末だ。
くしゃみをすれば肋骨が破裂し、お辞儀をすればギックリ腰になる絶望的な肉体。だが、元大佐のプライドと狂気の科学脳は死んでいない!
「肉体がゴミならば、物理法則のバグを突いて生き残るまでだ」
――しかし、一つだけ腑に落ちないことがある。この体、知力まで人並み以下だと"システム"は告げてくる。だが、俺は知っている。自分の頭脳の性能を、誰よりもよく知っている。
「バグだらけのシステムが、俺の知力まで正しく測れているとは思えないな」
数値は嘘をつく。だが、思考だけは誰にも奪えない。
持ち前の狂気じみた科学脳を駆使し、筋力制限ギリギリの重量で作られた『完全接触カウンター鎧』を武器に、ポンコツ肉体で異世界を征する!
絶望的な弱体化を逆手に取り、軍事戦略と物理法則の虚を突く。
元大佐による、前代未聞の不条理異世界生存戦略(サバイバル・ストラテジー)、開幕――!