あらすじ
魔法契約を「破棄する」ことしかできず、役立たずと蔑まれてきた令嬢リゼット。
彼女にだけ見えたのは、傷を負ってなお微笑む完璧王女セレスティアの心臓を縛る、七本の白金の鎖だった。
痛いと言ってはならない。
民が働くかぎり、休んではならない。
上位者の命令を、拒んではならない――。
「これは、あなたが望んだ約束ですか?」
王女が「いいえ」と答えたときだけ、リゼットはその誓約を切ることができる。
一つ切れば、王女は初めて「痛い」と言って泣いた。
もう一つ切れば、リゼットの膝で眠った。
自由を取り戻すたび、なぜか王女は、その自由をリゼットへの甘えに使っていく。
やがて最後に立ちはだかるのは、隣国王子との国家婚約。
それまで破棄すれば、王女は完全に自由になるはずだった。
ところが自由になった王女は、今度こそ自分の意思でリゼットを選び、離してくれなくなって――。
強制された七つの誓いを一つずつ切り、最後に二人が自分で選んだ約束を結ぶ、契約破棄×救済×百合ファンタジー。