あらすじ

「――お前のような凡庸な聖女は、もう必要ない」 大聖堂で、王太子ロベルトから突然の国外追放を告げられた召喚聖女ミナ。「本物の聖女」セレネの登場により、地味で役立たずと切り捨てられたのだ。 だが、ミナは眉ひとつ動かさなかった。 なぜなら三日前、世界樹の根に触れたとき、彼女はこの光景をすでに《視て》いたのだから。 前世は残業続きで過労死した元社畜システムエンジニア。彼女に与えられたギフト《解析》の正体は――『世界のシステムコードを読む力』。半年間、無給無休で聖水の効率を三倍にし、腐った帳簿を直し、瘴気被害を激減させてきた。そのすべては、彼女の名義に紐づいていた。 「――権限、剥奪」 パチン、と。誰にも気づかれない音で、この国の心臓部が切り離される。自分たちが何を失ったのかも知らぬ愚か者たちを背に、ミナは静かに国を去った。 「沈む船からは、早めに降りるのが社会人の鉄則ですので」 これは、泣きも喚きもしない元社畜聖女が贈る、静かで痛快な「ざまぁ」の物語。そして――世界樹の管理者《ユグ》がまだ視せていない、もう一つの神託とは? 長い夜に、なりそうだから。コーヒーを、もう一杯。

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小説を読もう2026/07/16
  • 現在の作品「聖女なんて辞めさせていただきます」~世界樹の根が視せた神託で、私は捨てられる前に国を出ました~【元社畜聖女の静かなざまぁ】