あらすじ
冷淡だと父に見放され、違約清算の身代わり花嫁にされたレティシアは、義務と自由意思を一つずつ分ける婚姻契約帳を通じて、役目も爵位も消えた後まで返事を待ってくれるアルヴァンに、代用品ではない自分として選ばれる。
父が用意した一括承諾書を拒んだ彼女は、継承魔法に求愛を強制されている公爵へ「それは義務ですか、あなたの希望ですか」と問いかける。
本心が分からないと答えたアルヴァンと、二人は触れることも同伴することも一つずつ確認する契約結婚を始めた。
拒んでも待遇を変えず、返事を決めつけずに待つ彼のそばで、レティシアは初めて自分の意思を言葉にできるようになる。
だが、二人が自由に選び直すほど公爵家の継承保護は失われ、最後の審理で二人は、守られた役目を残すか、強制のない関係を選ぶか迫られる。