あらすじ
身体強化も、特殊な義体も持っていない。
登録傭兵のハジメにあるのは、神経インプラント上で動く補助AIと、異常なほど高い射撃技術だけだった。
揉め事も危険な仕事も、できるだけ避けたい。
契約どおり働いて、報酬を受け取り、無事に帰る。それで十分だったはずなのに。
ある日引き受けたのは、企業創業家の令嬢による家出の護衛依頼。
しかも条件は、彼女を連れ戻しに来る相手を殺さず、後遺症の残る怪我も負わせないこと。
依頼人には金がなく、立替経費ばかりが増えていく。
追手は元軍人から強化外骨格を装備した部隊へと変わり、気づけばハジメは、銃一丁では済まない騒動の中心に立たされていた。
面倒事は嫌いだ。
危険な相手とも戦いたくない。
それでも、引き受けた契約を途中で放り出すわけにはいかない。
これは、射撃だけは誰にも負けない気弱な傭兵が、望んでもいない厄介な依頼を、少し意地の悪い補助AIとともに、望んでもいない厄介な依頼を処理していく話。