あらすじ
雪の降る冬の日。
大学の実験実習で居残りになった陽人は、同じ班の女子学生・千春と二人きりで後片付けをしていた。
美人で人懐っこい千春は、誰に対しても距離が近い。雪の話題で盛り上がる中、彼女から突然「このあと一緒に雪遊びする?」と誘われ、陽人の胸は大きく高鳴る。
しかし次の瞬間、それはいつもの冗談としてあっさり流されてしまった。
結局何も始まらない。けれど、ほんの少しだけ期待してしまう。
実験室、講義室、学食、帰り道。
千春の何気ない一言に振り回され、そのたびに淡い期待を抱いては肩透かしをくらう陽人。周囲から見れば何でもない毎日だが、本人にとっては一喜一憂の連続だった。
これは、恋愛になるほど特別でもなく、かといって忘れられるほど平凡でもない。
少しだけ可愛くて、少しだけ切ない、報われそうで報われない大学生たちの日常を描く短編青春コメディ