あらすじ
この街は、死にゆく者も恐怖とともに蘇る。
それでも少年は、一度たりとも死ねなかった。
亜沙日は監視社会の中でも幸せだった。お気に入りのカフェも見つけ、道行く人々の冷たい表情にも慣れ、退屈を覚えるほどに、満ち足りていた。
しかし突如として自室を訪ね、おもむろに銃弾を放った小川のような髪の女の襲撃により、彼の運命は動き出す。
あらゆる欲望が錯綜するこの街で、亜沙日は愛するものを守るために自身のルーツと闘う道を選ぶ。
容易く死ねない未来世界で最後に生き残るのは欲望か、それとも真心か。
またはその、両方か。