あらすじ
「頼む、なんとかしてくれ!!」
スクールカースト最上位。ラグビー部のエースで、スポーツ万能、喧嘩も負け知らずのイケメン不良――龍崎蓮司(りゅうざき れんじ)。
大抵のトラブルをパワーと勢いで押し切ってきた男が、旧校舎の最果てにある「オカルト研究会」の部室で男泣きに暮れていた。
彼の日常を崩壊させたのは、わずか2.5センチのチープなホラーマスコットストラップ。
部屋のゴミ箱に捨てても、生ゴミの海の底に沈めても、ゴミ回収トラックが粉砕していくのを目撃しても――翌朝には必ず戻ってくる。
ついに精神の限界を迎えた蓮司は、地元から数百キロ離れた極寒の雪山へ向かい、誰も足を踏み入れない谷底へ向けてそいつを全力で遠投した。
物理的に、絶対に、戻って来られる道理がない。
なのに、疲れ果てて帰宅した自室の机の上、教科書の隙間に、そいつは静かに先回りしていたのだ。不気味な白目をこちらに向けて。
世界の前提が崩れ去る絶望の中、カースト一軍の男が最後にすがる思いでドアを叩いたのは、学内最底辺の「オカルト研究会」。
待っていたのは、怪異に目を輝かせるオカルト狂の女子・詩織と、すべてを「めんどくさい屁理屈」で冷めさせる天才理系男子・創一だった。
凸凹3人が口先だけで怪異に挑む、都市伝説考察コメディ、開幕!