あらすじ
高1の伊藤ひまり(いとう ひまり)のクラスに、英語の教育実習生・藤原清雅(ふじわら きよまさ)がやってきた。21歳で容姿端麗、おまけに超優秀。クラスの女子たちが彼に夢中になる中、ひまりだけは一瞥しただけで、黙々と自分の好きな韓国語の勉強を続けていた。
しかし、その群れない態度は、逆に冷徹なエリート実習生の興味を惹いてしまう。「あんなに大人しい子が怒ったらどうなるのだろう」——そんな好奇心から、清雅は手を挙げていないひまりに難問を当てたり、無理やり行事に巻き込んだりと、何かと彼女をからかい、試すような態度をとり始める。
理不尽な扱いに戸惑いながらも、相手は大人だからとただ耐えるしかなかったひまり。しかし、実習最終週の雨の日。傘を忘れて駅に向かえず困っていた清雅に、ひまりが躊躇いながらも自分の傘を貸し、雨の中を走り去ったことで、二人の関係は少しずつ変わり始める。
その日を境に清雅の意地悪は減り、どこか優しさを覗かせるようになった。そして迎えた実習最後の日。集合写真でなぜかひまりの隣にピタリとくっついて立った彼は、二人きりになると彼女の頭を優しく撫でた。何かを言いかけて——結局、言葉を飲み込んでしまった清雅。
実習が終わった今も連絡を取り合う二人だが、この関係は「教え子と実習生」のままなのか、それとも……。