あらすじ

男は二十年勤めてきた。  身を粉にし、私生活を捨て、会社に尽くし、それだけのために生きてきた。若い頃から遊びもせず業務に打ち込み、月の給与は口座に預けっぱなしで、安い蕎麦と晩酌と、ショートホープだけを口にして繰り返してきた二十年。そこに疑いもなく悩みもない。勤めて、働き、生きる。男はそれ以外に知らず、また知ろうとしてこなかった。毎日同じ道を渡り同じ風景を見る。それが全てだと、考えるまでもなく従っていた。  だが、四十になった時。男は不安に襲われる。定年後、自分はどうしたらいいのだろうかと。

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カクヨム
カクヨム2026/07/16
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