あらすじ

「戦えない奴に予算は出せない」——魔王討伐から三ヶ月、帰還者討伐機構は俺をそう切り捨てた。 俺、真田幸雄・38歳。異世界での仕事は飯炊きだ。剣も魔法もからっきしだが、勇者部隊千人を十年間、ただの一度も飢えさせなかった。それだけが俺の誇りだ。 退職金代わりの中古キッチンカーで、ダンジョン災害以来さびれた駅前に炊き出し屋台を開く。異世界仕込みの魔物肉の下処理、魔草の毒抜き、疲れた身体の芯まで沁みる野戦スープ。 「……なんだこれ。うまい」 気づけば深夜の屋台には、傷だらけの探索者、行き場のない被災者、そして——機構の現場職員までが列を作っていた。 一方その頃、俺を切ったエリート討伐部隊は、遠征のたびに謎の食中毒と補給の崩壊を繰り返していた。十年間、誰が飯と兵站を回していたのか。あいつらはまだ知らない。 これは戦えない帰還者が、一杯の飯で人と街を立て直していく話。 ※全30話・毎日更新・6日目に完結済み表示予定。

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小説を読もう2026/07/16
  • 現在の作品異世界帰りの飯炊きおっさん、「戦えない」と討伐機構をクビになったので駅前で炊き出し屋台を始める 〜俺を切ったエリート部隊は、なぜか遠征のたびに崩れていく