あらすじ

当日代演の日当は九万円。山村の「夜の送り」で、打楽器奏者の私は四歩に一度、鉦を鳴らすよう頼まれた。だが最初の曲がり角で、担ぎ手は四拍目の足音を消した。反射的に音を足した瞬間、胸の脈が一つ抜ける。半呼吸遅れて、遺影も死者の名もない白木の棺が、内側から鳴った。次の曲がり角で空白を埋めたのは、私ではなく若い担ぎ手の靴底だった。

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エブリスタ2026/07/15
  • 現在の作品名なしの葬列