あらすじ
現代の紛争地帯で命を落とした凄腕の傭兵、ガッド。
次に彼が目を覚ました時、そこは魔法と迷宮(ダンジョン)が存在する異世界の路地裏で――あろうことか、10歳前後の見すぼらしい黒髪の少女「ラヴィ」へとTS転生していた。
生きるために探索者ギルドへ登録した彼女だったが、判明したステータスは【筋力:F-】【体力:F-】という文字通りの最底辺。
魔法適性も、後方支援の『治癒魔法』のみ。一発逆転のチート能力など何一つ持っていなかった。
「……上等だ。仕事のやり方が、少し変わるだけだ」
貧弱な体を補うのは、前世で培った『卓越した戦闘知識』と『容赦なき殺意』。
まともな剣など振れない彼女は、安物のナイフ、ワイヤー、罠、環境(地形)のすべてを利用して魔物を暗殺し、泥臭く迷宮のアイテムを漁り(ハクスラ)、自身のステータスを底上げしていく。
治癒魔法は、傷を瞬時に塞ぎ「痛みを無視して敵の急所を抉る」ための兵站(ロジスティクス)として悪用。
舐めてかかってくるチンピラ冒険者には、一切の容赦なく関節をへし折り、恐怖で『分からせる』。
これは、最強のチートを持たない元傭兵の少女が、知恵と装備と無慈悲な戦術で強敵を喰らい、迷宮都市で「絶対に死なない猟犬」として成り上がっていく、血と泥に塗れたハクスラ探索録。