あらすじ

両親を亡くし、小さな村でひっそりと暮らしていた兄妹――ルシアンとエレーニ。 十二歳の誕生日。妹は《呪いと死を司る古神》に選ばれ、その巫女となった。 彼女は何もしていない。 ただ、そこにいるだけで命は枯れ、作物は腐り、人々には災厄が降りかかる。 やがて村人たちは古くから伝わる伝承を思い出し、少女を「災いの巫女」と断じる。 教会は世界を滅ぼしかねない存在として討伐を命じ、兄妹は故郷を追われることとなる。 逃亡の果てに二人が頼ったのは、山奥の廃屋で暮らす、不思議な少女――座敷童子の紅。 「大丈夫。私が、お兄ちゃんを死なせない。」 こうして、一人の兄、一人の呪われた妹、そして家族になりたがる小さな妖の、終わりへ向かう旅が始まる。 これは、世界を救う英雄の物語ではない。 ただ、大切な家族と最後まで一緒に生きたいと願った、三人の物語である。

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小説を読もう2026/07/16
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