あらすじ
※本編ビューワー 縦組み推奨
◆あらすじ
教師である真悟の妻・奈子は漫画家。
漫画に興味のない真悟は内容を知らないが、流行りの『復讐妻』漫画を奈子は描いているらしい。
ある日、真悟は奈子の漫画の読者であるという女性から、勤務先の学校にクレームを受ける。
それは真悟が、生徒の母親である芽依と不倫をしているというもの。
真悟はまったく身に覚えがなかったが奈子の漫画にそれがリアルな形で描かれているらしい。
奈子を問いただそうとする真悟だが、その日から奈子が失踪。
また、真悟と不倫をしたことにされている芽依も困惑しており、真悟と接触を図る。
芽依は奈子の友人だったが、真悟とは面識がなかった。
奈子の消息を追う真悟と芽依だが、復讐妻漫画だけは毎週更新される。
果たして奈子は、どこにいるのか?
異なる時空を経て混乱を振りまく『復讐妻』の正体とは――?
◆◆登場人物
◆新宮 真悟<しんぐう しんご>(28)
「夫への復讐……? 世の女性は、そんな漫画で喜ぶのか?」
『復讐妻』漫画を描く奈子の夫。小学校教師。
妻の漫画に描かれた身に覚えのない不倫や、それを巡る奇怪な事件、事故に悩まされ、同じく漫画に悩まされる芽依と妻を探し始める。
妻のことは愛しているが、仕事については干渉しないため内容を知らなかった。
漫画の内容を知っても一途で、妻の不貞は疑っていない。
◆沢村 芽依<さわむら めい>(29)
「復讐なんて考える前に、私を好きになってくれたら……」
『復讐妻』漫画を描く奈子の幼馴染。
漫画の中でフルネームを使われ、真悟と不倫をした『悪役』とされる。
息子が真悟の学校に通っているが、真悟自身とは面識がなかった。
『不倫妻』に描かれたことで周囲に責められ、真実を知るため奈子を探し、その痕跡を追う過程で真悟と協力。
奇妙なバディ関係となる。
■新宮 奈子 <しんぐう なこ>(PN.宇内ナコ)(29)
「復讐を描きたい。復讐を描きたい。共感される復讐を描きたい……」
『復讐妻』漫画の作者。
連載は順調だが、夫には読まれていなかった。
不倫した夫のリアリティから、内容が実体験ではと疑われている。
現在は行方不明だが、漫画だけは自動的に更新され、編集者も所在を知らない。
■新宮 鈴<しんぐう れい> (6)
「おかあさんをたすけて。はやりのまんがにしばられる、おかあさんから」
奈子と真悟の娘とされる少女。
漫画には頻繁に登場し、奈子の味方となるも、現実では生まれていない。
■高木 里美 <たかぎ さとみ>(32)
「私はこの漫画の担当に命を賭けています」
奈子の担当編集者。実は実際に奈子と会ったことがなく、会議もすべてリモートだった。
■小松 翔子<こまつ しょうこ> (29)
「ワンオペの救いは漫画だけ……」
奈子の漫画の読者で、シングルマザー。
◆◆メインとなるキーワード
◆復讐妻のダイアローグ
奈子が描いている復讐妻・サレ妻復讐もの漫画。
キャラクターの名前・モデルは奈子本人やその夫である真悟、友人達がそのまま使われており、読者にはフィクションとして消費されるが、関係者にはエッセイ漫画的な要素があると言われる。
しかし実際にはいないはずの奈子と真悟の娘が登場していたり、
そもそも人間関係がまったく異なるなど、リアルとの食い違いが甚だしい。
女性ファンを中心に大ヒットしているが、読んだ人間が他の漫画を読めなくなる、などの異常な報告が相次いでおり、数々の超常的な事件の要因となっている。