あらすじ
両親を亡くし、後見人となった叔父によって帝国の後宮へ送られた令嬢マリアナ。八年の歳月を、皇帝の顔を見ることもないまま静かに過ごした彼女は、勤めを終えて母国へ戻る。
母国へ戻った彼女は、退職金と後宮で培った薬草の知識で小さな薬種店を開こうとする。その支援を申し出たのは、海運商のビクトリーノ。
穏やかな日々の中で、ふたりはゆっくりと惹かれ合っていく
――しかし彼は知らない。
自らが進める計画が、彼女の故郷、そして消えない過去に触れていることを。
過去は消えない。けれど、未来は選べる。
これは、ひとりの少女が自分の人生をもう一度結び直す物語。
※この物語には、序盤に暴力や虐待を含む描写があります。
過度に残酷な表現はありませんが、苦手な方はご注意ください。
物語全体は静かな恋愛と再生が中心ですので、安心して読んでいただければと思います。