あらすじ

幼い頃、祖父との軍略遊びで神代琳斗が覚えたのは、「勝つこと」ではなかった。 丘を取れば終わりなのか。 兵隊だけで軍は動くのか。 そして、その先はどうなるのか。 その問いを胸に、琳斗は八紘第一高等軍学校へ入学する。 前線を率いる者。 空を飛ぶ者。 艦を操る者。 命を救う者。 情報を集める者。 人を配置する者。 兵器を生み出す者。 同期たちは皆、それぞれ突出した才能を持ちながら、自分の専門だけを信じていた。 だが教官たちは彼らへ、戦い方より先に教える。 「軍の動かし方を知らなければ、戦いにすらならん。」 兵站、通信、工兵、情報、医療、補給、整備、輸送。 一つでも欠ければ、軍は止まる。 士官学校で学ぶのは、敵を倒す技術ではない。 異なる専門を理解し、組織を一つの軍として動かす方法だった。 やがて彼らは、それぞれの道を歩み、戦場へ送り出される。 前線で部隊を率いる者。 海を越えて補給を支える者。 傷ついた命を救う者。 人を配置し、情報を繋ぎ、兵器を作り、空から救難へ向かう者。 誰一人として同じ戦場には立たない。 しかし、その決断は必ず誰かの戦場へ繋がっていく。 英雄一人が戦争を変えることはできない。 けれど、一人ひとりが未来を見据え、「その先」を考え続けることで、軍は変わり、戦争は変わり、人は救える。 これは、目立たない場所から戦争を変えようとした若き士官たちの、成長と改革の物語である。

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小説を読もう2026/07/15
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