あらすじ
椛山遠羽17歳。その表情は、戌の面によって隠されている。
理由は遠羽の瞳が、普通の人と違っていたから。
気味の悪い瞳だと家族から虐げられ、存在しないことにされ、世間から切り離されて育った遠羽。
だが彼女が月に一度の外出を許されている晩。あやかしに襲われた遠羽を助けてくれたのは、真っ赤な炎に照らされた鴉の如き男だった。
素顔を見られ咄嗟にその場から逃げ出した遠羽だったが、数日後、遠羽に婚姻の申し込みが届く。
差出人は宝来燐。
帝を守護する五行宗家の家元であり、あやかしから帝都を守る異能持ちの集団―特公課の隊長である。
婚姻の理由は遠羽の瞳がほしかったからだと白状した燐に対して、所詮は愛のない結婚だと落胆する遠羽。だが燐と接するうちに彼の優しさにふれ、当たり前のように甘やかされる日々に遠羽は次第に自分の存在を許せるようになっていく。
一方で、遠羽の瞳を狙う者はあとを絶たず、危機に直面した遠羽が覚醒させた異能は帝都を大きく揺るがす大事件へと発展していく。
異能最強ヒーロー ✕ 虐げられヒロイン
不器用な二人の和風恋愛活劇