あらすじ

生贄として捧げられる運命だった妹キキ。 しかし、儀式の三日前に妊娠していることが判明する。 代わりを出さねばならなくなった両親は、何の迷いもなく姉アッカを差し出した。 十歳の頃に行方不明となり、数日後に帰ってきてからは、島の『普通』からはかけ離れた行動をしてきたアッカ。 誰もが、彼女を惜しむ気配すら見せない。 小舟に乗せられ、流れの速い海流に乗せられたら、もう二度と帰ってくることは叶わない。 何故なら、彼女は、海に住まう神への捧げ物なのだから。 全てを分かった上で、アッカは、抵抗することすらなく船に乗る。 内心、この儀式を馬鹿馬鹿しいと思っているはずなのに。 濃い霧のなか、船が流されると、あっという間に姿は見えなくなった。 このまま、十七歳という短い人生を終えるのだろうか? しかし、島民は知らない。 彼女に言葉と知恵を与えた存在。 そして、どちらが生贄で、どちらが勝者なのかを。 これは、生きる渇望で瞳を輝かせる一人の少女が、生への渇望を胸に羽ばたく物語。

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カクヨム
カクヨム2026/07/15
  • 現在の作品生贄の小舟