あらすじ
夜勤明けの朝は、世界の明るさが少しだけ痛い。
内科病棟で働く看護師・三上美緒は、忙しい日々の中で少しずつ心をすり減らしていた。
患者さんに優しくしたい。
ちゃんとした看護師でいたい。
そう思えば思うほど、余裕を失っていく自分を責めてしまう。
そんなある夜勤明けの朝、美緒は病院近くの小さなカフェ「月とミルク」に立ち寄る。
そこで出会ったのは、黒いエプロンをつけた優しい店員・榊爽太。
「お疲れさまです」
何気ないその一言に、美緒の張りつめていた心は少しずつほどけていく。
夜の病棟で削られていく看護師の私と、朝のカフェで静かに寄り添ってくれる彼。
これは、限界だった夜勤明けの朝に始まる、優しい再生と小さな恋の物語。