あらすじ
三十六歳のシステムエンジニア兼プロジェクトリーダーだった久瀬直人(クゼ ナオト)は、死後、異世界で新たな魔王に選ばれた。
しかし、先代魔王セルガンは突然失踪。
残されていた『次代魔王への申し送り』は、たった五行だった。
「勇者:たぶん来る」
「四天王:仲悪い」
「財政:やばい」
「人間:なんか怒ってる」
「あとはよろしく」
しかも、勇者軍は三十日後に侵攻予定。
戦力は誰に聞いても数字が違う。
四天王は集まらない。
現場は本部を信用していない。
帳簿上は黒字なのに、実際は破綻寸前。
戦闘では最強ではない新任魔王の武器は、前世で培った「混乱を整理し、人を動かす力」だった。
世界征服より先に必要なのは、魔王軍の引き継ぎと組織再建。
これは、人に任せることが苦手な元SEが、種族も文化も価値観も違う魔族たちと、崩壊寸前の魔王軍を立て直していく物語。