あらすじ

「童は嫌いだ」 孤児を育てる僧・継実は、そう言い切る男だった。 八歳の祝いを目前にした弟子・紫陽は、師から贈られる晴れ着を待ちきれず、禁じられた奥間へ足を踏み入れる。そこで誤って身につけたのは、毒が染み込んだ法衣だった。 「脱がしてください、師匠」 苦しみ助けを求める弟子を前に、継実は手を差し伸べない。 やがて紫陽は、その毒衣が偶然ではなく、自分のために用意されたものだったと見抜く。 なぜ孤児を救い続けた僧は、愛弟子を殺そうとしたのか。 「子供は嫌いだ」という言葉に隠された、誰にも理解されなかった過去と矛盾。 救済と殺意、慈悲と絶望が交錯する和風心理劇。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/07/15
  • 現在の作品嫌童児