あらすじ
彼女が隣国の第一王女だと知ったのは、僕が彼女を庇って刃を受けた後だった。
没落男爵家の次男テオ・レインは、海辺の侯爵邸で、素性を尋ねてはいけない外国令嬢エリーの案内役を命じられる。
雨宿りの魚のスープ。初めて自分で選んだ菓子。初めて触れた海。青い糸で綴じた「夏の願い帳」。
未来を諦めていた青年と、自分の人生を選んだことのない少女は、期限つきの夏の中で恋を知る。
だが、彼女の本当の名はエリーゼ。隣国アルディナの第一王女だった。
襲撃、明かされた正体、婚姻交渉、そして雨の停車場での別れ。
恋をなかったことにすれば相手を守れる――そう信じて、二人は一度、互いの選択を奪いかける。
それでも彼らは、愛のために人生を捨てるのではなく、愛する人と生きられる人生を自分で選び直す。
これは、偽名の少女へ恋をした青年が、王女として生きる彼女の「帰る場所」になるまでの物語。
※この作品は「小説家になろう」にも掲載しています。
※約22万字・全46エピソード完結まで予約済みです(毎日更新)