あらすじ

大異変によって荒廃した世界。各地に生まれた「迷宮」から資源を得て人々は生き延びている。都市の底辺で育った青年ハルは、手のひらで触れた対象の重さを操る力「秤の手」を持つが、遠隔操作不可・片手分しか掴めない・生物には効きが浅いという制約だらけの地味な力ゆえに測定基準にも乗らず、「掴み屋」という蔑称(元々はハル個人ではなく、地味な力しか持たない底辺の雑用係全般を指す階級的な呼び名)で無能・雑用職扱いされてきた。 肉体は生身で超人的な力はない。しかし「掴んで軽くする→懐に飛び込む→当たる瞬間に重さを戻す」という一瞬の切り替えの精度を武器に、ハルは理不尽な社会と迷宮という生態系の中で、その日の飯と寝床を得るためだけに、なにくそと足掻き続ける。

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小説を読もう2026/07/15
  • 現在の作品掴み屋ハル ―手のひらひとつの、生存戦線―