あらすじ
解任請負人 第二部 介護施設編
病院の闇を暴いた「解任請負人」榊真司。
次なる依頼先は、とある介護施設だった。
しかし、そこには悪徳施設長も、不正請求も、権力を振りかざす管理職もいない。
利用者を想う職員。
家族のために働く介護職。
現場を支え続ける主任。
誰も悪人ではなかった。
それでも事故は起きる。
人手不足。
慢性的な疲弊。
終わらない記録業務。
看取りと離職の繰り返し。
利用者の「帰りたい」という言葉。
家族の後悔。
職員たちの涙。
誰も悪くないはずなのに、なぜ悲劇は繰り返されるのか。
不正を暴き、人を解任してきた榊はやがて気付く。
この施設には解任すべき悪人など存在しない。
あるのは、善人を少しずつ壊していく仕組みだけだった。
これは悪人を裁く物語ではない。
誰も悪人ではないのに、人が傷ついてしまう現実を描く物語である。