あらすじ
侯爵令嬢アルテミスは、王太子アレクトの婚約者として完璧な淑女であることを求められてきた。
けれど王宮の晩餐会で、王太子は聖女カトレアを選び、アルテミスとの婚約破棄を宣言する。さらに父である侯爵からも「家の恥」と切り捨てられ、彼女は王都を追われてしまう。
すべてを失ったアルテミスがたどり着いたのは、辺境の町ロダニア。
そこで老薬師レオルトと出会い、薬草の知識を活かして小さな患者を助けたことをきっかけに、彼女は薬師として新しい人生を歩み始める。
やがて隣村で、聖女の名を騙った毒薬による疫病事件が発生する。
王太子に捨てられ、侯爵家から追放されたはずのアルテミスは、薬師見習いとして患者を救い、記録を重ね、ついには国を救う薬「アルテミス・セイブ」を生み出していく。
一方、王都では聖女の力の綻び、王太子の未熟さ、そして侯爵家に潜む黒幕の罪が明らかになっていく。
もう、誰かに選ばれるためには生きない。
王太子妃の座にも、侯爵家にも戻らない。
辺境で出会った騎士カイルに支えられながら、アルテミスは自分の手で人を救い、自分の幸せを選び取る。
これは、捨てられた侯爵令嬢が「星の薬師」として本当の居場所を見つける、追放ざまあ薬師ファンタジー。