あらすじ
「君を傷つけたものは、僕がすべて取り除く」
婚約破棄の夜。
義妹に罪を着せられ、婚約者に断罪され、父にも見捨てられた令嬢クロエは、すべてを失った。
そこへ現れたのは、完璧すぎる皇太子クロード。
彼は義妹の嘘を暴き、義母の横領を裁き、婚約者を失脚させ、クロエを王宮へ連れ帰る。
温かな部屋。優しい侍女。母の遺品。蜂蜜半匙のミルク。
クロードは、クロエ自身も忘れていた好みや痛みまで知っていた。
どうして、こんなに優しいのですか。
どうして、私のことをそこまで知っているのですか。
傷ついたクロエは、クロードの愛に少しずつ救われていく。
そして十年前、白百合庭園で出会った“あの日の王子様”への初恋に別れを告げ、今そばにいるクロードを選ぶ。
ここまでは、間違いなく幸福な物語。
けれど、クロードの愛は優しすぎた。
優しすぎて、あまりにも準備がよすぎた。
これは、虐げられ令嬢が皇太子に救われる溺愛ざまぁ。
そして、救いの裏側に隠された十年分の執着が、最後にすべてを反転させる物語。