あらすじ
月に江戸がある。
なぜあるのかは誰も知らない。
気づいたらあった。
そこで人々は、
ふわふわ浮きながら豆腐を売り、
ふわふわ浮きながら喧嘩をし、
ふわふわ浮きながら恋をする。
そして月面江戸では、
恋は光になる。
怒りは鉱石。
悲しみは水。
後悔は煙。
感情には値段がつく。
宇宙奉行所の同心見習い・江戸川乱歩之助は、
人生をずっと「普通」と評価され続けてきた男だった。
そんな彼が出会ったのは、
恋を売る感情商人・桐島宗一郎。
だがその頃、
月面江戸では人が次々と消え始めていた。
最後に残す言葉は同じ。
「もう十分だ」
これは、
自分に値段をつけられなかった男と、
恋を売れなかった商人の、
月面江戸感情市場青春BLサスペンスホラー人情劇である。
あと馬が出る。
しかも月で豆腐を食う。
なぜなのかは誰にもわからない。
たぶん作者にもわからない。