あらすじ
舞踏会の場で、王太子エドワードから突然の婚約破棄を告げられた公爵令嬢リディア・フォン・アルヴェイン。
隣には、“真実の愛”だという聖女の少女。
誰もが、傷ついた令嬢の涙と取り乱す姿を期待した。
けれどリディアは、優雅に微笑んでこう告げる。
「婚約破棄? 結構ですわ。では、精霊契約第3条の清算を」
二人の婚約は、精霊を立会人とする正式な契約。
一方的に破棄した側には、相応の補填義務が発生する。
契約を読み解くうちに明らかになったのは、王家がこれまで曖昧な条文を利用し、都合よく婚約を破棄してきた事実だった。
契約は嘘をつかない。
嘘をつくのは、人間だけ。
精霊が見守る絶対契約のもと、公爵令嬢リディアは条文と知略を武器に、王家の不正を優雅に暴いていく。
これは、“ざまぁ”ではなく“清算”によって勝利する、一人の令嬢の痛快契約ファンタジー。