あらすじ

王立セントリディア学院で「微笑みの公爵令嬢」と呼ばれていたエレノア・ローゼンベルクは、王太子レオナルド・グランヴィルの正式な婚約者だった。

青のスカーフを持つエレノアは、氷と結界魔法に優れ、誰に対しても穏やかに微笑む令嬢。昼休みの白薔薇の中庭、舞踏会の最初の一曲、式典で王太子の隣に立つ役目

それらは恋人同士の甘い約束ではなく、未来の王太子妃として彼女が大切に守ってきた場所だった。

けれど、白のスカーフを持つ伯爵令嬢セリーナ・アシュフォードが編入してきた日から、学院の空気は少しずつ変わり始める。

セリーナは王太子を親しげに「レオ様」と呼び、エレノアが用意した茶菓子を食べ、婚約者だけが座る席に当然のように腰を下ろした。

エレノアは嫉妬ではなく、学院の礼節として彼女を正す。

「セリーナ様。その席は、王太子殿下の婚約者である私の席です」

しかし、セリーナが涙を浮かべた瞬間、レオナルドは困ったようにエレノアを止めた。

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アルファポリス
アルファポリス2026/06/17
  • 現在の作品【完結】婚約者の席を奪われた令嬢は、王太子との破局を望みます