あらすじ
貧乏男爵家の長女エルフレデは、政略結婚によってアステリア王国の側妃となった。
けれど待っていたのは、正妃ブリジットからの徹底的ないびりだった。
雨漏りする離れ宮へ追いやられ、ドレスも予算も侍女もまともに与えられない。嫌がらせで十年分の古い帳簿やゴミ同然の書類まで押しつけられてしまう。
普通なら泣いてしまうような環境。
しかしエルフレデは違った。
「まあ! 庭にハーブがたくさん!」
「古い帳簿ですか? 夜なべの楽しみが増えましたわ!」
どんな不幸も幸せに変えてしまう、超ポジティブな側妃だったのである。
実は彼女には秘密があった。
弟妹七人を育て、借金まみれの男爵家を一人で切り盛りしてきた彼女は、国家レベルの事務処理能力と驚異的な調整力を持っていたのだ。
気づけば離れ宮は王宮一のホワイト職場に。
気づけば役人も侍女も商人も、みんな彼女の味方に。
そして、腐敗した王宮が崩壊の危機を迎えた時――。
「余興でまとめた資料がありますわ!」
笑顔で差し出されたのは、国家を救う完璧な改革案だった。
嫌がらせは全部ご褒美。
悪意は全部幸せに変換。
無敵のポジティブ側妃が、腐った王宮を改革し、いびってきた本家を事務処理能力で圧倒する!
これは、誰よりも幸せな少女が、いつの間にか国中を幸せにしてしまう物語。