あらすじ
斬撃を飛ばせたら、もっと早かった。
魔物の死骸を前に、レオンはそう言った。
周りの魔法使いたちは、誰も返事をしなかった。
レオンは魔法が使えない。
火も出せない。
水も操れない。
斬撃も飛ばせない。
だから、町ギルドでの評価はBランク。
けれど、Sランクのティアとカイルだけは知っている。
本当に一番強いのは、任務表から外されたその剣士だと。
ある日、ティアとカイルが参加するSランク任務で、戦線が崩れた。
本来そこにいるはずのないレオンは、独断で現場に現れる。
命令違反。
評価対象外。
魔法適性なし。
それでも彼は、誰より早く終わりかけた戦場に踏み込む。