あらすじ
世界を騙せ。
その大嘘(フェイク)はやがて、本当の破滅(リアル)へと裏返る。
――東京都足立区、北千住。
下町の深い闇の片隅で、世界の終わりを望む一つの召喚儀式が執り行われた。マスターは麻木(あさぎ)。
天才ゆえに周囲に裏切られ、孤独の果てに孤立した時計塔【伝承科】の『冠位(グランド)』の魔術師。
彼が操るのは、存在しない物語を「嘘」として現実に再現する禁忌の魔術――『偽証(フィクション・レプリカ)』。
そして彼が呼び出したのは、世界を騙し尽くす詐称者――
クラス:プリテンダーのゼロス。
かつて異世界ラクシアを救った英雄でありながら、最愛の伴侶を護れず、信じた仲間と世界のすべてに裏切られた怨嗟を抱くナイトメア。
「裏切られた孤独」を共有する二人の嘘つきは、お互いを【唯一の理解者】と認め、現代の東京を舞台に、世界そのものを終わらせるための最悪な「嘘の物語(FalseTales)」を紡ぎ始める。
しかし、麻木の凶行を察知し、かつての絆(過去)のすべてが東京へと集結する。麻木の狂気を止めたいと願う、元師匠・彩人(キャスター[マーリン])、その親友・勝利(セイバー)、元友人・智紀(ライダー)田鶴(アーチャー)、そして元愛弟子・時雨(アサシン)。
彼らはそれぞれの正義と、かつて世界を救った「本物の英雄たち」を従え、最強の防衛網として立ち塞がる。
さらに戦場には、麻木がかつて唯一愛し、理不尽に引き裂かれた元恋人・麗美(れいみ)の姿もあった。
彼女が従えるのは、ゼロスが生前どうしても護りきれなかった最愛の伴侶――真祖の吸血鬼、レミリー(ランサー)。
交錯する八つの陣営、それぞれの思惑、そして過去のすれ違いが織りなす本格現代魔術群像劇。
愛した元恋人を自らの手で殺め、孤独の怪物へと完成していく麻木。
その絶望の嘘を「本物の現実」へと裏返し、最愛の伴侶を世界への復讐者『アヴェンジャー(魔王)』へと変貌させるゼロス。
誰もが世界の終焉を確信した最終決戦のその瞬間、時空の歪みを破って【次代の英雄】が強制乱入し、全てを力づくでブチ壊す――!!
これは、TRPGセッション『Fate/BrokenTales ~英雄たちの影~』へと続く、嘘と絶望に塗れた始まりの夜。