あらすじ
山奥の集落、花籠村。
そこでは九年に一度、「花の日」と呼ばれる儀式が行われる。
民俗行事の記録のため、七瀬悠真たち四人の大学生は村を訪れた。
だが、軒先に吊るされた乾いた花、赤い丸が九つ描かれた看板、窓の外から食事を見つめる子どもたち――村の歓迎は、どこかおかしい。
「花の客人」
村長は、悠真たちをそう呼んだ。
この村では、若い命は客ではない。土へ返すものだ。
外から来た血を花籠へ捧げれば、村はまた九年生き延びる。
そう信じる村人たちに囲まれ、悠真たちは逃げ場を失っていく。
しかし、花の日の夜。村の古い掟は、思いもよらない形で破られる。