あらすじ
超常の『異能』を宿す生体兵器の育成機関――通称『パンドラ』。
そこで四桁のシリアルを与えられた子供たちは、毎日、数千人の死体の山を築き上げていた。
検体シリアル2539。
遺伝子操作 of 果てに、異能の因子が死滅した『失敗作』。
だが、超常を宿さぬその肉体は、数千の死を養分に、常識を置き去りにする「最強の暴力」へと変貌していた。
――固有異能、評価D。本日付けで廃棄処分。
冷酷な死の宣告が下されたその日、少年は己の肉体一つで、強固な檻を、世界を、粉砕する。
孤独な脱出の果てに出会った、荒野の少女・唯果。
そして、あの地獄の檻に残してきた、パンクな相棒・6846。
異能なき失敗作が、二つの「光」を抱いて、理不尽な神(パンドラ)の運命へと反逆する、泥臭いノワールファンタジー。
※本作には一部、残酷・グロテスクな描写が含まれます。