あらすじ

魔王討伐から十年。世界は平和になり、英雄たちの物語は吟遊詩人と出版ギルドによって語り尽くされた――ただし、都合よく美化された形で。 新米記録士ルゥナに与えられた仕事は、『英雄譚 改訂版』のための取材。散り散りになった元英雄たちと、伝説の裏で生きた名もなき人々を訪ね歩く旅だ。 「決戦前夜に逃げた臆病者」と蔑まれる斥候。禁書をすべて焼いたはずの賢者。祈りひとつで万の兵を癒した聖女。語られた伝説と、本当にあったこと――取材を進めるほど、その食い違いが胸を刺す。 そして誰も語ろうとしない、ただ一つの謎。「英雄セオドアの遺体を、見た者がいない」。 嘘の記録が書けない少女が綴る、"本当の帳面"。それは誰かを救い、いつか、世界を揺るがす。 語られなかった人々のための、ビター・ファンタジー群像劇。

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カクヨム
カクヨム2026/06/18
  • 現在の作品終章のクロニクル ~語られなかった英雄譚を、わたしが書く~