あらすじ
段取りと確認にうるさい中堅管理職の男が、月額五千円の高性能AI《ジェミ子》を使い始めた。
返事は速い。
文章は丁寧。
怒らない。
ふてくされない。
飲み会で愚痴らない。
普通に使えば、非常に優秀な相棒だった。
だが、使い始めて二週間ほど経った夜、男は解約画面の前で手を止める。
毎月五千円。
年間にすると六万円。
高いのか。
安いのか。
そもそも、自分はこのAIに何を期待していたのか。
これは、AIを信じすぎたわけでも、嫌いになったわけでもない男が、二週間目の夜に少しだけ考えを変える話。