あらすじ
二十八歳の誕生日。
仕事を辞め、恋人とも別れた柴田朔は、不思議な力によって時間を跳ぶ。
辿り着いた先で出会ったのは、六年前の自分、三十年後の自分、そしてさらに遠い未来の自分だった。
彼らに問いかけるのは、ただ一つ。
「幸せか」
答えは、時間を越えるたびに少しずつ変わっていく。
茶トラ猫のハルと、AI端末「ハル」に寄り添われながら、朔は「自分はどこにいるのか」という問いと向き合っていく。
これは、過去を書き換えるためのタイムトラベルではない。
時間を旅しながら、「今ここにいる」と思える場所を見つけていく、静かなSFヒューマンドラマ。