あらすじ
最近、眠りが浅い。寝つきが悪いわけでも、夜中に目が覚めるわけでもないのに、朝起きると体が異常に重い。
まるで一晩中、誰かの話し相手をさせられていたかのような疲労感――。
鏡に映る生気を失った自分の顔、そして同僚からの「ちゃんと寝てるか?」
という言葉に不安を覚えた俺は、気休めのつもりで枕元にスマホを置き、睡眠時の録音アプリを起動させた。
「録れるのは、自分の寝息か、せいぜいいびきくらいだろう」そう思っていた。
翌朝、アプリに残されていたのは「6時間」もの音声データ。
音声を再生した俺が耳にした、おぞましき怪異の正体とは――。