あらすじ

四男坊に未来はない。それがアルカディア王国・グレイブ公爵家の常だった。  十歳のレグルスが書庫の奥で見つけたのは、一文字も読めない古い書物。  そして、その傍に立ち現れた、五百年前の初代当主の思念体だった。 「お前に、古の知識を継がせる」  四大魔法を極め、王国建国を支えた英雄ラインハルト。  彼が遺した古代語の書には、いまや失われた精霊との契約術が綴られていた。  古の知識を授かったレグルスは、家督から外れた四男という立場のまま、  領地の片隅にあるハーゲン村の代官として、静かに自分の道を歩み始める。  畑の害獣を退ける土の精気の使い方を学び。  封じられたダンジョンの扉と向き合い。  書状を介して、疎遠だった家族と少しずつ言葉を交わし。  やがてレグルスは知ることになる。  原初の精霊と人とが交わした古い契約が、いま静かに綻び始めていることを――。  書庫の四男が、自らの足で世界の謎へ歩み出す、中世ファンタジー長編。

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カクヨム
カクヨム2026/06/17
  • 現在の作品原初の契約