あらすじ

フリーカメラマンの「僕」は、ある朝目を覚ますと、部屋の色彩が1目盛りだけ狂っているような違和感を覚える。 その日、いつも仕事をくれる編集者から電話があった。『北海道のペンギンリゾートに行って、ペンギンの写真を撮ってきてくれないか』 北海道のどこかに実在するという、聞いたこともないリゾート地。その依頼を引き受けた瞬間、「僕」の頭をよぎったのは、1週間前の3年前に別れたはずの彼女からかかってきた奇妙な電話だった。『北海道の、象の像が見たいの』 導かれるように訪れた北海道の静かな街「凍雲町(いてぐもちょう)」。そこで「僕」を待っていたのは、2足歩行で歩く概念としての羊、地下で概念を汲み上げるペンギン着ぐるみの男、そして、触れると世界が歪む3つの出入口だった。 何気ない日常から非現実に巻き込まれながら、自分にできることを探して進む、静かで少し奇妙なローファンタジー。 美しく切ないラストシーンを、どうぞお見届けください。

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小説を読もう2026/06/17
  • 現在の作品ペンギンリゾートと失われた色彩について